ゲーム開発者はBlenderが使えると便利!目標別習得期間の目安

Blenderで作った3Dのロボット

Unityを使ってゲームを作っているけれど、3D素材やアセットが高い…!
無料で使えるソフト「Blender」で自作したいけど、難しそう。
どのくらいの期間で習得できるの?

という方向けの記事です。

こんな人におすすめ!

3Dゲーム開発をしていて、Blenderを始めようか迷っている人

UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンで3Dゲーム開発をしていると、3Dモデルがたくさん必要になると思います。

アセットを買う方法もありますが、高かったり、理想のものが無いこともありますよね。

3DCGソフトBlenderなら、無料でイメージ通りの3D素材を作ることができます。

結論から言うと、簡単なものなら1日で作れるようになりますよ

筆者はUnity歴1年ちょっと、Blender歴半年ですが、ゲームに使う3D素材を簡単なものなら自作しています。

まるとこ

まだまだ初心者ですが、Blenderが使えると欲しい3D素材をサクッと自作できるので、メリットたくさんですよ!

  • 本記事の内容
  • ゲーム開発者がBlenderを使うメリット
  • 目標別習得目安期間
  • 初心者向けおすすめ書籍 / 動画 / サイト
  • Blenderをインストールしよう!

前置きはいいから目安期間をすぐ知りたい!という方はこちらからジャンプ!

目次

ゲーム開発者がBlenderを使うメリット

  • Blenderを使えるといいこと
  • 節約になる
  • イメージ通りの素材が手に入る
  • 購入素材のカスタマイズができる

節約になる

3Dの素材って、意外と高いんですよね…。

アセットストアなどでパックになっているものや、ローポリモデルは少し安いですが、3Dモデル販売サイトなどだと小物1つ数千円とかザラです。

すでに収益があるゲーム開発者さんなら気軽に買えるのかもですが、個人開発者にはなかなか辛いところ…!

その点、自作できれば節約になります。

イメージ通りの素材が手に入る

無料でイメージに合うものを探すのは手間と時間がかかる上、見つからないこともあります。

妥協を繰り返してダウンロードしていくと、統一感のないゲーム画面になってしまったり…。

3D素材を自作できると、テイストも合わせられるし世界観を壊さずに済みます

購入素材のカスタマイズができる

Blenderの基本機能がわかれば、ダウンロードした素材の簡単なカスタマイズも可能です。

特に重宝するのは「デシメートモディファイアー」などでのポリゴン削減です。

モバイル向けゲームなどで容量を削減したい場合、自分でポリゴン削減ができると大きなメリットとなります。(※素材の改変は各素材の規約を守って行いましょう)

実際のポリゴン削減の流れの例は下の記事を参考にして下さい。

Blenderアドオン(追加機能)で雪を降らせた後、雪をポリゴン削減して容量を小さくしています。

目標別習得目安期間

こんな感じでBlenderを使えるとメリット盛りだくさんなのですが、習得にはどのくらいの期間が必要でしょうか?

Blender歴半年、一応美少女1体モデリングしたことのある私がざっと見積もってみました!

まるとこ

美少女錬成した話もそのうち…笑

柄のない静止3Dモデル:1日

Blenderで自作した3Dロボット
自作したロボット

上は書籍(Blender 2.8 3DCG スーパーテクニック)を参考にモデリングしたロボットになります。

本を購入して、開いてから1時間ほどでできました。

柄のあるものは「UV」という3Dに画像を貼り付ける技術が必要なので、

  • 柄なし
  • 単色

の組み合わせのものなら簡単に作れますよ!

具体的には、オブジェクトごとにマテリアルを割り当てて、色を設定する方法です。

柄のある静止3Dモデル:2日

Blenderで自作した切り株風椅子
自作した切り株風の椅子

次に簡単なのが柄ありの3Dモデル。

上の椅子はBlenderに少し慣れてから、20分ほどで作りました。

UVの知識が必要になるので、2日ほどあれば作れるようになるかと思います。

複雑な形だと難しいので、最初は椅子やテーブルを作るのがおすすめ。

Blenderで作った竈門
自作した竈門

こちらのパン焼き竈門はパーツが多いので3日ほどかかりました。

動く3Dモデル:一週間

自作のモンスター

上のモンスターも自作です。筆者のセンスが問われます。

まるとこ

ちょっと微妙に可愛くない…!

こちらはYonaoshi3DさんのYoutube動画を参考に、お手本のてるてる坊主(#TeruTeruBoy)を作った後で、オリジナルに挑戦したものです。(Yonaoshiさんのキャラは可愛い!)

動くモデルはかなりレベルが上がります。

モデリング、UV展開に加えて、ボーン入れ、ウェイトペイント、アニメーションが必要になるので、習得期間の目安は一週間としました。

また、アニメーションはUnityなどゲームエンジンに3Dモデルを持っていった時に、場合によってはうまく動かないことがあったりして、解決に時間がかかることもあります。

初心者のうちは、まず動かない3Dモデルを作ってBlenderに慣れるところから始めるのがいいと思います。

習得期間の目安まとめ

以上、大雑把にですが、習得期間の目安を紹介しました。

作りたいもの、確保できる時間、PC習熟度により、習得期間は前後すると思います。

これより時間がかかったら遅い、ということではありません。

焦らず、楽しみつつ、ご自身のペースで習得されるのが良いと思います。

まるとこ

Twitterとか見てるとみんな上達早くてすごい!ってなるけど、
創作で大切なのは楽しむことと、続けることだと思います。
気にせずマイペースで!

おすすめ書籍 / 動画 / サイト

Blenderはバージョン2.8から、UIや操作方法が大きく変わっています。

学習の際は、2.8か2.9に対応した情報を参照するのがおすすめです。

2021年12月現在利用できる、Blender2.8と2.9の参考書籍、動画、サイトをご紹介します。

Blender 2.9 3DCG モデリング・マスター

3DCGの基礎である、モデリングの方法がわかりやすく書かれている本です。

最新のBlender2.9に対応しています。

Blender 2.8 3DCG スーパーテクニック

私は同じ著者の「Blender 2.8 3DCG スーパーテクニック」でBlenderを始めました。

解説がわかりやすくて、躓かずに学習できましたよ。

Yonaoshi3DさんのYoutube動画

Yonaoshi3DさんのYoutube動画もおすすめです。

特に私は「太陽のBlender2.9入門」に大変お世話になりました。

まるとこ

前述の自作モンスターは、この動画のおかげで作ることができました。
感謝!

こちらのシリーズは、

  1. モデリング
  2. UV展開
  3. テクスチャペイント
  4. ボーン入れ
  5. ウェイトペイント
  6. アニメーション

を全て学べる充実の内容になっています。

他にもシリーズがあっておすすめですよ!キャラクターがかわいいのもおすすめポイント。

Yonaoshi3Dさんのチャンネルでは、ゲームエンジン「UnrealEngine」の無料コンテンツも紹介されています。

和歌山大学 CG制作演習資料

  • PDFダウンロードページ

>>和歌山大学 CG制作演習資料

以下は窓の杜のニュースページのリンクです。

なんと、和歌山大学システム工学部の床井浩平准教授が執筆されたBlenderの使い方が、無償公開されています!

バージョンも2.9と新しく、1,400ページと充実の内容です。

現在(2021/12/1)ダウンロード可能で、私もDLさせていただきました。

大学のオンライン講義の資料ということです。

まるとこ

学費払ってないのに無償で見られるなんて、圧倒的感謝…!!!

Blenderをインストールしよう!

せっかくなので、今PCと少々お時間があれば、Blenderをインストールしてみませんか?

Blenderはオープンソースソフトウェアで、無料でダウンロード、利用できます。

インストールだけでもしておくと、始めるハードルが下がりますよ!

Blenderのインストール方法

インストールは、最新のバージョン2.9か、チュートリアルが多い2.8がおすすめです。

後から別バージョンをダウンロードすることもできるので、気軽に選んでOKです。

Blenderのインストール方法は以下のサイトにわかりやすく掲載されています。

  • Windows版インストール方法(Blender2.9
https://3dcg-school.com/blender-install/
  • Mac版インストール方法(Blender2.8(※Ver2.9のインストール方法もほぼ同じです。)

インストールができたら、解説本、動画、サイトなどを参考にして、早速基本を習得しましょう

まるとこ

いきなり難しいものに挑戦するよりも、
解説を参考にして、簡単なものから作り始めるのがコツですよ。

まとめ:Blenderを習得してゲーム制作に活かそう!

以上になります。

Blenderをちょっとでも使えると、いいことがたくさんありますよ!

始めようか迷っている方は、簡単なモデルなら1日で作れると思うので、試してみてはいかがでしょうか?

また、Blenderは以前(2.7まで)は今よりも使いにくかったと言われています。

バージョン2.8以降は使いやすく改善されています!

なので、昔挫折した…という方も、現行バージョンで、良い解説を見ながらだとつまづきにくいのではないかと思います。

チュートリアル動画やサイトも今は多く出ていますので、参考にしつつゲーム制作に活かしてみてください!

それではまた!

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